第3章『アイスマン』と呼ばれる漢(おとこ)の使命とは(PART2)


格闘技好きならば知っていると思うが、アリスターオーフレイムという格闘家がいる。
日本でも有名な選手だ。彼は今、この「アイスマン」と呼ばれているおじさんに体の使い方を教わっている。
どうやったら自分の体の筋肉をうまく使えるのかなどを教わっているそうだ。

我輩たちは、自分で思っている以上に体のことは分かっていない。
この記事では、そのあまり分かっていないことに対して追求して研究をしている人物についてご紹介しよう。



想像して欲しい。
アフリカ大陸の最高峰を上着を着ずにで登頂するような人間のことを、
極寒を平然と耐え忍ぶことができる人間のことを、




正直馬鹿げているだろうか?
「ただの道化だろ?もしくはペテンの類じゃね?」
そう考えるのが普通なのかもしれない。


しかし、我輩から言わせると、その見解は間違っている。
彼は決して、独りよがりのペテン師なんかではない。
また、彼が特異体質というわけでもない。

「ジョジョの奇妙な冒険」という作品をご存知だろうか?あの漫画で表現されている「波紋」のように、彼は、特別な呼吸法を鍛錬することによって身につけた技術。

その技術を駆使して、人間の可能性を広げようとしているのだ。


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ヴィム・ホフ氏は言う『私にとって神とは"寒さ"だよ』


普通の人間なら死んでしまうような過酷な試練に立ち向かう、ヴィム・ホフ氏。
56歳という年齢ながら、いまだに彼が試練に立ち向かっていく背景にはひとつ大きな理由がある。そう、『氷の男』と呼ばれている彼には、大きな使命があるのだだ。


1.最愛の妻の死

ホフ氏が運命に翻弄されはじめたのは、1995年。
彼の最愛の妻が、自殺によって亡くなってしまったのが引き金となった。奥さんは元々精神的に不安定な人だったといわれている。Viceのインタビューによると、彼女には11もの人格があり、もちろん病院に通院し、数々の薬を処方されていた。だがしかし悲しいことに、薬漬けになったままホフ氏と子供たちを残して、この世を去る選択を取ってしまったのだ。


2.最愛の妻を亡くした男は狂気の道を辿ったのか?

彼が狂気とも捉えられる道を辿るのには、妻が亡くなった際、「無力感」に苛まれたのが大きいと推測できる。

「もしあの時、自分に力があれば・・」

まだ若く、子供もいた二人。この二人の人生はこれからという時だったのであろう。ホフ氏からしたら、事故や事件といった「何かのせい」にできる形ではなく、自らの手で自分の人生に終止符を撃ってしまった妻。彼に襲いかかった負の感情は、我輩の想像をはるかに凌駕しているのであろう。

こういった感情を自責の念とでも言うのだろうか。いや、違う。「自分が無力である」という念が強かったのだろう。しかし、奇妙なことに、この念は、彼の今後の軌跡へと繋がっていく。

彼は「異常」な氷の世界へ身を投じっていくのだった。


3.数々の挑戦

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氷を敷き詰めた中でただ耐えるというチャレンジやキリマンジェロを上着なしで登頂したりもした。
世界中の呼吸法やなんかも研究したのだという。
これも全て、人間の体の可能性を高めたい気持ちがあったのだろう。

4.科学の証明


訓練の末、その特異な「呼吸法」を使った「びっくり人間」として国際的な名声を欲しいままにしてきたホフ氏。彼の体はどうなっているのか。彼は特異体質者なのだろうか。穿った見方で見る者は多かったと思う。

何にしろ、まだ未知の領域が多い人間の体の解明したいと思った科学者は少なくない。

その中で、彼の体に興味を持った、オランダのラドバウド大学医療センターが彼の身体の科学的な研究を行ったのである。そして、科学的に彼の「呼吸法」は免疫能力を上げることができるようになると解明できたのである。内分泌系に影響を与えて免疫能力を常識ではありえないぐらい向上することができたのだ。

免疫能力を上げることによってpH値に影響が出て、寒さの中でも耐えられるようになったのだという。


5.そして現在(ここが重要)


これは彼だから特別にできたということではないのだ。
練習次第では誰にだってできる、と彼は語る。そして、今ハーバード大学から更なる研究の協力依頼が来ていてこれについては前向きだという。


彼が言うには、
ラドバウド大学で科学的に彼の体が証明された時に自分に課せられた使命が分かったのだ。


妻が亡くなってから波乱の人生だったが、自分が極寒の中でも生きていられる技術を身につけたのは、科学者含め、世界中の人に「人間の体の可能性を高められる」と提示するためだった。


我輩たち人間が、意図的にグンと免疫能力を向上することができれば、病気にならない。薬もいらない。


そしてまだ科学的に証明されていないが、彼には次の目標がある。
彼の呼吸法が精神的な病気の予防になることを科学的に証明したい。



亡き妻を救うことができなかったヴィム・ホフ氏は、自分の妻に降りかかった悲しい事故は、絶対に繰り返したくないと強く思っている。

人間の体にはまだまだ科学で解明されていない「可能性」が残っていて、彼はその可能性を見つけるための大きな旅路の真っ最中なのだ。


(ちなみに新しいパートナーはもう既にいるようだ)

















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